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Bagazine
Bagazine バッグ・鞄をメインにファッション雑貨に特化した情報を発信する業界専門紙。発行形態は1日号・15日号の月2回発行(※7、8、12月は合併号で月1回の発行)です。
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Bagazine plus─フリーペーパー─ バッグ及び服飾雑貨に関する旬の情報を、一般ユーザーに向け発信するフリーペーパー。発行はシーズン毎に、春=2月、夏=5月、秋=8月、冬=11月の年4回。配布ご協力頂いているバッグ専門店を通して配布されます。

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(株)エフプラス

こだわりのセレクトも独自の切り口でこそ生きる
心斎橋OPAの1号店から最新店舗の「F+ COMPUS」まで
専門店を変えてきたそのテクニック

▲店名の「COMPUS」とはコンプリートからの造語で、健康と美を兼ね備えた完璧な女性をイメージしている

1994年心斎橋OPAに第1号店「F+」をオープンして以来、バッグ専門店に独自の品揃えと空間を追求してきた(株)エフプラス。社長の福本光雄氏はもともとバッグの問屋にいたが、「自分が見て来たバッグ屋は“量”を売りにしているが、これからは“質”の時代だ」と考え独立、2~3万円台を中心に、さらに上のグレードまで構成できる今のスタイルを完成させた。

現在店舗は関西に6店舗で、心斎橋のOPAと路面に、三宮、元町トーアウエスト、新神戸の各店舗を展開し、昨年9月クリスタ長堀に新しいスタイルの「F+ COMPUS(コンパス)」をオープンしている。

国産やインポートでこだわりのあるものだけをセレクトしているエフプラスは、トレンドに左右されないマニアックな客層に支えられているが、それでも今年の状況には例年になく厳しさを感じているという。

もともとエフプラスは、従来の専門店にはない新しい切り口を得意としてきた。「ただ物を置いただけでは売れない時代だから」と、心斎橋OPAでは“ベーシック&アヴァンギャルド”をテーマに、対極にある商品を構成することで異質の空間を作ったし、元町の「F+ a demain(アドゥマ)」では、バーカウンターやソファーがある店内でお茶をしながらゆっくりと買い物のできる、バッグ専門店らしからぬ大人の雰囲気を演出した。その他の各店にも必ずストーリーがあり、最新のクリスタ長堀「F+ COMPUS」では、さらに提案力の高い環境を求め、まったく新しい試みをしている。

当初、長堀店はサプリメントとバッグを組み合わせてストーリーのある空間を作るという、今までにない切り口で店づくりを進めていた。病院のクリニック風にし、クールエレガンスな雰囲気を取り入れ、都心向けの新しいスタイルを作りたかったのだという。ところがクリスタ長堀にサプリを扱う薬局があったため、オープン間際になってサプリがNGになってしまった。

それでも、今回この場所で“サプリとバッグ”の切り口は実現しなかったが、サプリを意識し作られた清涼感のある雰囲気は、クリスタ長堀の中心客層であるOLにいい訴求効果を発揮し、オープン以来好調だ。商品構成はブランドによる構成ではなく、レガロ、ディビジョン零など20社ほどの取引先から、OLをターゲットに通勤で使えるサイズ感のある単品をセレクトし、福本氏ならではのセンスで見せている。

▲サプリ&バッグの切り口が実現すれば、ディスプレイやラッピングにこだわり、かなりオシャレな見せ方ができそう

心斎橋でもう一つの路面店「F+ a demain」は、インポート中心にラグジュアリーなユニセックスを構成し、また違った客層をイメージしている。年齢層が上がっても嗜好が変わってもエフプラスから卒業するのではなく、同じ商圏に大人の環境を提案し、そしてOPAの店ではまた若い層から新しい顧客が生まれてくる…。コンセプトも客層も異なるが、各店のストーリーが連鎖しているところが、いかにもエフプラスらしい展開の仕方だ。

第1号店のOPA店もオープンから14年を迎え、既存の店舗でも当初のコンセプトを見直し、色々な試みを考え始めている。ヤングで定着しているOPAで今考えているのは、下着と組み合わせた店づくりをすること。今のハミパン(デニムなどからパンツがはみ出して見せるファッション)スタイルのように、見せる下着が流行しているので、今後女性がこだわりそうな下着と組み合わせることでバッグの新しい価値観を見せられるかもしれない、というもの。福本氏の頭の中で、差別化するメニューはいくつも用意してある。

「とにかく今までになかったことをする。面白い仕掛けをしないと売れない時代です。従来の商品が新しい環境で生まれ変わる、ということをしていきたい」と語る福本氏。長堀店で目指したサプリ&バッグの切り口も、今は中断しているが、近々実現していくつもりだという。現状の店づくりを見て出店の話しもきているようで、今後条件さえ合えば東京初出店も視野に入れ検討していきたいとしている。

ただ、色々な仕掛けはしても雑多に扱うのではなく、同社の場合あくまでもバッグ専門店の領域で戦っていくことに変わりはない。

バッグの需要は確実にあり、それもシーズン性の強いものばかりではなく、長く使えるいいものを求めている人はいます。そこをいかに専門店のワザでしっかりと掴んでいけるかということでしょう。それには、セレクトショップのようにトレンドで品揃えが右往左往するのではなく、基軸をしっかりバッグに置き、そこからブレずにやっていかないと。ごまかしのきかない時代ですから」と語ってくれた。

F+ Shop List
心斎橋OPA「F+」
心斎橋「F+ a demain」
クリスタ長堀「F+ COMPUS」
元町トーアロード「F+ a demain」
三宮「F+ a demain」
新神戸オリエンタルアヴェニュー「allons-y」