皮革企業トピックス
業界外イベントへの参加や販売会を通じ
革素材、革販企業の立ち位置を再確認
新たなニーズから施策への繋がりを期待
/(株)丸喜
既存顧客だけでなく
地方ショップやクリエイターに向けた
新規の小口販売にも注力
/(株)章利
業界外イベントへの参加や販売会を通じ
革素材、革販企業の立ち位置を再確認
新たなニーズから施策への繋がりを期待
/(株)丸喜

「素材博覧会」で出品販売するレザーグッズの製作キット
皮革卸の㈱丸喜(本社東京・藤田晃成社長)では、10月2日(木)から4日(土)に横浜港大さん橋ホールで開催される「素材博覧会 YOKOHAMA 2025 秋」に出展する。このイベントは、ハンドメイドを楽しむ人達に向けて手芸用の各種素材やパーツ等を幅広く集積し販売するもの。丸喜では、同社が取り扱う皮革素材およびレザーグッズの製作キットを出品し販売する。
今回初出展となる「素材博覧会」について、同社営業の大熊寛太氏は次のように述べる。
「婦人靴をメインに革製品業界に向けて革を提案していますが、現状ではより販路開拓の必要性を感じています。今回、革以外の素材が多く集まるイベントへの出展は、新たなニーズとのマッチングを探ることはもちろん、情報収集を重視しています。皮革業界の外の世界から見て、革ありきではない環境や日常生活レベルでは、素材としての“革”がどのように認識され、使われ、必要とされているのかを検証することで、革素材自体の立ち位置や、革販業者としての立ち位置を再確認したいと思います。自分たちが気づかなかった様々なニーズに触れることで、新たなビジネスへの施策に繋がることを期待しています」
また、同社では、皮革製品業界の既存顧客とは別に、一般の方に向けた「皮革販売会」を年に5~6回の頻度で開催している。在庫素材や端切れ革を中心としたこの販売会には、趣味で革製品を作っている個人や学生、クリエイター等が訪れ、毎回楽しみにしているコアな“革ファン”もいるとのこと。開催情報はインスタグラムで告知しており、来場希望者は要予約で、事前に欲しい種類の革のリクエストも受け付けている。
「素材博覧会で販売する製作キット用の革や、皮革販売会で用意する革は、通常の卸業務の中で必ず発生するデッドストック素材。収益規模は大きくありませんが、それらを販売し利益に繋げることは会社のメリットにもなる。またそれ以上に、それらが革に馴染みのない方々への革に触れる“きっかけ”や“親しみ”となったり、革の正しい知識や情報を知ってもらう糸口となることに、大きな意味があると考えています」(大熊氏)

丸喜インスタグラム
(株)丸喜
東京都台東区浅草7-3-6
タテマツビル4F
TEL. 03-3875-4615
既存顧客だけでなく
地方ショップやクリエイターに向けた
新規の小口販売にも注力
/(株)章利

【章利オンラインストア】https://sholi.co.jp/store/

バッグ・鞄・小物用の皮革素材を展開している㈱章利(本社東京・阪本 章社長)では、国内最高品質の牛ヌメ革から、ホースレザー、ピッグスキン、防水革など、姫路タンナーをはじめ多数の国内タンナーとの取り組みによる各種皮革素材を揃え、顧客の要望に応じたオリジナルレザーの製作も実施。また、日本販売総代理店として長期契約を結ぶ英国老舗タンナー「THOMAS WARE & SONS」(トーマスウェア&サンズ)の“世界最高峰”と称されるブライドルレザーも継続展開するなど、イギリス、フランス、イタリアなどの輸入革も幅広く揃えている。
これらのバリエーション豊富な国産革・インポート革は、主に革製品メーカーやブランドに向けて年2回開催の個展で提案しているが、近年ではそれ以外の業態に対し、幅広く販路拡大に力を入れている。
「個展を軸に、既存のメーカーや卸、ブランドに対して、シーズンの新作から定番まで多種多様な革素材を提案していますが、そこから更に新たな革の開発に発展したり、顧客先ブランド製品企画の素材提案にも対応いたします。
また、地方でレザーグッズの製造販売をしているショップやレザーブランドを展開しているクリエイターなど、なかなか個展にお越しいただく機会が少ない方々に向けた小口販売にも力を入れているところです。自社ECサイト『章利オンラインストア』でのインターネット販売も含め、革に関する様々なお悩みやご相談にも随時お応えしています。国内革・インポート革ともに、顧客とタンナーの間を取り持つレザーコーディネーターという立場で、互いに納得できる素材を提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください」(阪本社長)
●(株)章利
TEL. 03-3876-2924