2024/08/20
ブランド インデックス
サステナブルレザーにバイカラーの配色が鮮やかな
HANAEMORIのティーパース/スタイル
圧倒的なシリーズ数を誇る「ARUKAN」
長財布ギャルソンタイプが人気/高屋
身軽なお出かけにぴったり
ノボシリーズのレザーアイテム/「IS/IT」イケテイ
時代の変化に追従する機能性とデザイン
財布の現在進行形を提案/「the cube of ef」マルショウエンドウ
見た目以上の収納力
財布機能付きお出かけショルダーに注力/森本本店
品格を感じさせるものづくり
目指すはレザーブランドの最高峰/「CROCCO」野村製作所
極薄・超軽量のスタイリッシュ長財布と
Apple Watch用バンドをリリース/パーリィー
「ジル スチュアート」など売上トップ3を更に強化
EC展開も注力/ヤマニレディス事業部
最高の素材を 丁寧な仕立てと 自慢のデザインで/ASUMEDERU itakura」 エリナ
風水的に「仕事運アップ」が期待できる
グリーンが新色として登場/「MILAGRO」ビスポーク
サステナブルレザーにバイカラーの配色が鮮やかな
HANAEMORIのティーパース/スタイル
スタイル(株)(金子豊社長)では毎年、正月の春財布から3月12日の「サイフの日」に向け、財布・小物の販売を強化しているが、昨年は「一粒万倍日」などの開運日が重なる「最強開運日」が注目され、各ブランドともに売り上げを大きく伸ばした。
今年も「一粒万倍日」と「天赦日」が重なる3月21日の最強開運日などが控えており、「開運×財布フェア」として引き続き販売の強化に取り組んでいる。
また開運日以外にも、色に着目した提案に力を入れ、11月展では開運カラー別財布コーナーを展開。2023年のラッキーカラーを中心に、9つの色ごとに風水的な意味や効果と一緒におすすめアイテムを紹介し、売り場での訴求力アップを狙う。
カラーに特徴のある今春の財布ラインナップの中で、サステナブルな革を使った色提案をしているのは「HANAEMORI」(ハナエモリ)のティーパース。このシリーズには茶殻を革の鞣しに再利用した牛革「レッザボタニカ®︎」を使用しており、鮮やかでありながら優しい色合いと内側とのバイカラーが特徴の財布になっている。アイテムはキャッシュレス対応のミニ財布から束入れまで5型。色はラベンダー、スカイ、イエロー、ベージュの4色で価格は¥15,400~¥22,000。
圧倒的なシリーズ数を誇る「ARUKAN」
長財布ギャルソンタイプが人気/高屋
牛革を中心とした上質な素材に2次加工、3次加工を施し、表情豊かな財布・小物を提案する(株)高屋(本社東京、高橋悌一社長)。基幹ブランド「ARUKAN(あるかん)」の2023 S/Sでは、新規、継続合わせて35シリーズの財布類を展開。その圧倒的なバリエーションは、幅広い年齢層にファンがいる。
同社の春財布の展開は毎年早く、専門店及び自社直営店でも導入し、年末年始で買い替えるタイミングをしっかりと掴んでいる。特に「ARUKAN」のムーヴ、クラージュ、ロビンの3シリーズの動き出しは早い。
大きくうねる柄をあしらった国産牛革にハンドペイントで60年代風カラーリングを施したムーヴシリーズ。アート感あるフィルムに木目の型押しで深みを出し、軽いやぎ革を活かして薄く仕立てたクラージュシリーズ。草原の花畑をイメージさせる国産のハンドペイントエンボスレザーを使用し、明るい色合いが好評のロビンシリーズと、3シリーズともアーティステックで個性的な表情が人気。いずれも昨年11月展で好評だった。
キャッシュレスの流れでコンパクト系財布への動きもある中、財布形態の現状に関して同社・薄井芳典商品部長は「コンパクト系財布は、ゆるい流れでやがては大きなシェアを占めていくでしょう。しかし現状はまだマスで売れているとは言えません。弊社では、かぶせ付きで明けると中がすべて見え、大きな小銭入れが付いているギャルソンタイプの長財布の動きが顕著です。また、どちらにも対応できるコンパクト系と長財布の中間的なサイズも動きはいいです」と語る。
客層、財布形態、市場とより細分化が進む財布市場だが、売れる時期、売る時期のタイミングをしっかり掴んでいきたいとしている。
身軽なお出かけにぴったり
ノボシリーズのレザーアイテム/「IS/IT」イケテイ
「街に、人に、その手になじむ」スタイリッシュ・スタンダードな鞄&財布を提案する(株)イケテイ(本社大阪・池田洋一社長)のPB「IS/IT」(イズイット)。財布・小物のノボシリーズでは、シャープでソフトなシュリンクレザーを使用し、カバンなどに着脱可能なキーケースやパスケース兼用小銭入れ、財布機能を搭載したスマホショルダーバッグを展開している。
時代の変化に追従する機能性とデザイン
財布の現在進行形を提案/「the cube of ef」マルショウエンドウ
(株)マルショウエンドウ(本社東京・遠藤浩司社長)の財布・小物展開は、「LANVIN COLLECTION」や「NINA RICCI」、「NINA NINA RICCI」、画家・久下貴史氏の猫をテーマとする作品群を取り上げた「Manhattaner’s」などのライセンスブランドをはじめPBの「the cube of ef」(ザ キューブオブエフ)までその構成はバリエーション豊富で厚みがある。
時代の変化に寄りそう機能的なデザインで、使うことで気分が楽しくなる日常を提案する「the cube of ef」では、『Go Out』をテーマに、ちょっとしたお出掛けに対応したアイテムをシリーズ化している。電子マネーの普及によるキャッシュレス化で財布のサイズは小振りになる一方、決済に必要なデバイスのスマートフォンが必需品となり、ポーチやミニショルダーのような入れ物の需要が生じた。
“ウォーカー”シリーズはスマートフォンやミニ財布、パス、カードなど必要最小限の持ち物を収納し、身軽に出かける際に丁度いいポシェット。日本エコレザー基準認定の牛革(シュリンク型押し)に、内装は再生PETボトルのポリエステル生地にオリジナル吉祥柄を使用。開閉部分や収納に異なる特徴を持った3型で展開している。
見た目以上の収納力
財布機能付きお出かけショルダーに注力/森本本店
(株)森本本店(本社愛知県一宮市・岡田康男社長)では、バリエーション豊富な財布アイテムを展開しているが、春夏に向けて財布機能付きお出かけショルダーを強化する。
財布から波及したミニショルダーで、スマホが収納できる前ポケット、キャッシュレス生活にフィットするフラグメントケースなどがついており、見た目以上の収納力がポイント。タウンユース、トラベルと幅広く使える汎用性の高い“スマートなおサイフ”として注目だ。素材は合皮で財布3型、ミニショルダー系2型。ピンク、ベージュ、モカ、ブラック4色展開。¥3,190~¥4,290。
また、同社では、カテゴライズして様々な提案を行っているが、春夏に向けて「ニーナ・ヨブス」を中心としたミニショルダー系の集積を提案する。“スマホだけが入ればいい”というヤング層には縦型、“財布、携帯、化粧品も収納したい”という年配者には横型といった具合にライフスタイルの中で用途に焦点を当てターゲットを絞り込む。量販店、専門店主体に展開する。
品格を感じさせるものづくり
目指すはレザーブランドの最高峰/「CROCCO」野村製作所
100年の歴史を誇る革小物専門の老舗メーカー(有)野村製作所(本社東京・野村俊一社長)が、次の100年につなげる“日本の品格”を感じさせるものづくりとして誕生させた新ブランド「CROCCO」(黒子)。ブランド製品を支えてきたOEM生産のプロフェッショナルとして培った企画力と技術力を活かし、いまを生きる女性のライフスタイルに寄り添ったレザーアイテムを提案する。
使用している革素材は、ドイツの老舗タンナー・ペリンガー社によるもので、美しいシュリンク、マットな質感に独特なドライタッチが特徴。革とは思えない軽さが魅力で、手入れもほとんど必要がない。海外有名メゾンでも長年使用されている革で、世界的に見ても希少性が高まっている素材だ。カラーはトープ、ブルー、オレンジ、ブラックを用意。アイテムは全11型で、2月からは新たにカードケースなど3型が追加。機能性を追求し、ストレスフリーな使い心地にこだわった小物を展開する。価格帯は¥6,050~¥44,000。
極薄・超軽量のスタイリッシュ長財布と
Apple Watch用バンドをリリース/パーリィー
厳選された革素材と熟練技術による皮革製品を手掛ける㈱パーリィー(本社東京・白潟夏樹社長)。手磨きによって生み出される奥行きあるグラデーションが人気の「PARLEY」CLASSICシリーズより、ブランド念願のスタイリッシュな束入れを紹介。最薄部で2.5㎜という極薄に、卵一個分より軽い47gの超軽量で、スリムなスーツジャケットの内ポケットに入れてもシルエットに響かないのがポイント。お札を折らずにスッキリ収納したいという声に応えた、エレガントかつスマートさが演出できる“メンズ財布のハイエンドモデル”として提案する。
同じくCLASSICシリーズより、Apple Watch用のバンドが新登場。カジュアルでもフォーマルでも合わせやすいデザインと、他にはない気品溢れるレザーとグラデーションが魅力で、スペアバンドの一つとして持っておきたい逸品だ。
「ジル スチュアート」など売上トップ3を更に強化
EC展開も注力/ヤマニレディス事業部
(株)ヤマニレディス事業部(本社東京・中澤貞充社長)では、保有するバッグブランドの殆どが財布類を含めた展開を行っている。現在、財布の売れ筋ランキングは、1位「ジル スチュアート」、2位「ピンキー&ダイアン」、3位「マーガレット ハウエル アイデア」で、次いで「パトリック コックス」「U バイ ウンガロ」が続く。
財布は、実店舗、ECとも今年に入ってから動き出しており、一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)、天赦日(てんしゃにち)、寅の日の3つが重なる最強開運日の3月21日が控えているため、昨年より数字的には良くなると予想される。消費者の購買意欲も上向きで、この流れをキープしつつ、細分化したチャネルと客層に対応していく。
この春夏、ヤマニでは売り上げを牽引する「ジル スチュアート」を更に強化していく。以前、コンパクト化・ミニマム化を進めたこともあって折り財布が圧倒的に売れるというジル。今年の注目は2シリーズ。ラメを散りばめたサフィーノ革にパステルトーンで春らしさを演出したグローリアシリーズは、ツイストしたようなリボンのモチーフがポイント。また、マットに仕上げた型押し牛革に、結婚指輪をイメージしたリングブローチと婚約指輪をイメージしたチャームを付けたエターナルシリーズは、新色のサックスブルーが加わり全5色展開に。
現在、同社ではECの売上が20%を占めており、バッグ、財布とも今後も伸ばしていきたいとしている。
最高の素材を 丁寧な仕立てと 自慢のデザインで/ASUMEDERU itakura」 エリナ
革小物メーカーの(株)エリナ(本社東京・丸山克洋社長)が手掛けるファクトリーブランド「ASUMEDERU itakura(アスメデル イタクラ)」は、熟練職人による手作り国内生産で、カジュアルからビジネスまで使いやすさを追求したレザープロダクト。
itakuraドラーロ コンパクト財布(¥16,500)は、“使う人の立場”を考え、デザイン、機能、品質を追求。素材の「ドラーロ」はイタリアトスカーナ地方の老舗タンナー、ワルピエ社の日本向け別注品。「ブッテーロ」に型押し、さらに加工する贅沢な仕様。透明感のある鮮やかな色合いと、艶っぽい陰影のある表情が高級感を醸し出す。機能としては、二つ折り財布の容量を満たし、札バサミのように使えるコンパクトなお財布。
マネークリップは恰好は良いが、実際使うにはお札がむき出しになったり、お札が落ちそうなのも気になる。さらに小銭はどうするかという問題も。そんな不安材料を解決し、良い所を残したitakuraドラーロ コンパクト財布。きっちりお札を押さえ、さらにホック付ベルトで留めるのできっちりしたいつものお財布の安心感。小銭もカードも一緒に持てる、日本のお金の使い勝手に合う財布だ。
https://www.erina-asumederu.com
風水的に「仕事運アップ」が期待できる
グリーンが新色として登場/「MILAGRO」ビスポーク
(有)ビスポーク(本社埼玉県・黒木克則社長)の「MILAGRO(ミラグロ)」は、紳士向けレザーアイテムを中心に展開するオリジナルブランド。時代に沿った機能を取り入れた使い勝手の良い実用性に加え、素材にもこだわる商品企画が魅力になっている。
タンポナートレザーシリーズは、イタリア・トスカーナ地方のタンナーYNKEE社のイタリアンレザーを使用したどこかアンティーク感が漂う雰囲気の色合いが特徴。熟練した職人が色合いを見極めながら手で叩くように染めるタンポナート製法という技法が使われている。使うごとに色濃く、艶が増し、経年変化の楽しめる牛革で、表面のイタリア国旗の刺繍とオリーブ色のステッチがデザインのアクセント。深みのあるグリーンを新色として加えている。