展開するランドセル全商品の試着が可能、海外客に向け日本文化を発信する役目も／ 村瀨鞄行 渋谷店

　老舗ランドセルメーカー(株)村瀨鞄行（本社名古屋・林 州代社長）の直売店として、2016年にオープンした「村瀨鞄行 渋谷店」。同じ直売店の名古屋本店、昨年オープンした大阪・心斎橋店と同様、「村瀨鞄行のランドセル」「mu＋ランドセル」（ミュータスランドセル）のフルラインモデルと直営限定モデルを揃え、大人向けランドセルや周辺アイテム等を含むおよそ150アイテムを展開している。

　約10坪のショップの内装は、木目調のフロアを基調に、壁面右側は白、左側入口手前をブラウンでコントラストをつけ、温もりを感じさせる雰囲気。両壁面にランドセルをディスプレイし、同じく壁面に設置したモニターでは、革などの素材や熟練職人による製造工程、こだわりの機能性をわかりやすく説明する映像を流している。また、入口正面奥は奥行きを広く感じさせるガラス張りで、商品を背負ったときの姿見としても活用。店内照明だけでなく外の自然光の下で商品の色目が見られるのも、路面店ならではのメリットだ。

　現在、ショップは予約制での営業となっており、1組30分の試着時間として村瀨鞄行のオンラインショップから予約受付が可能。そのため、来店客は同社のランドセル商品を熟知しており、事前に希望商品を絞り込んだうえで、来店時には実際の背負い心地や素材感、色目や機能を最終確認する目的が多い。同店のランドセル販売個数は、オンラインも含め年間約1000本を数える。また、ランドセルの他に、残り革で作られた財布やノート等の雑貨アイテムも展開し、SDGsへの取り組みとしても販売している。
「渋谷店は、複数の路線が交わるターミナルで駅からも近く、より多くの方が来店しやすいロケーション。限られた店内スペースを逆に活かし、予約制で自社商品の魅力をしっかり伝えることができる。6年間毎日使う鞄は世界でも珍しく、今後は海外のお客様にも日本文化を感じる商品が見られる場所としてアピールしていきたい」（林社長）

林社長も定期的に売り場をサポートし、自社製品の魅力をダイレクトに伝えている

●村瀨鞄行 渋谷店
東京都渋谷区渋谷1-9-5 ナスタックビル1F
TEL:03-6434-1004
営業時間／11時～18時