2024/08/20
タンナーの山口産業(株)(山口明宏社長)では、去る9月26・27日に三井住友銀行東館ライジング・スクエアで開催された企業合同技術展示会「カウントダウン ショーケース」(共催:経済産業省/オリンピック・パラリンピック等経済界協議会)に於いて、北海道中標津町のエゾシカ革の有効活用モデル事業「Great Green Grid Nakashibetsu」(以下GGGNと略す)の発表を行った。これは、シカやイノシシなど獣害対策で破棄されていた皮を、有効な資源として活用促進をするMATAGIプロジェクト(炭谷 茂実行委員長)の出口施策であるレザー・サーカス(山口明宏代表)が事業の一環としてサポートするモデルケースで、趣旨に賛同した協力企業と共に、ブランディングや商品開発を進めるプロジェクトだ。
北海道の最東端、広大な根釧台地に位置する中標津。巨大な緑の格子柄を描く防風林は、スペースシャトルからもその姿を確認できることで知られている。防風林の内側では、豊かな自然に恵まれ野生のエゾシカが生息しているが、増えすぎたエゾシカによる産業や住民への被害が深刻化し、年間500~600頭の駆除をせざるを得ないのが現状。中標津町では駆除されたエゾシカを、食肉やペットフードの材料として有効活用してきたが、GGGNでは皮についてもレザー・サーカスの協力を得て、製品用の素材となる革として商品化を実現。鞣したエゾシカ革を素材として販売するほか、衣料やバッグ、財布・小物などファッションアイテムの商品開発を進める。今回はそのデビューアイテムとしてライフベスト(ソメスサドル(株)製作)のサンプルを展示した。
●問合せ先
GGGNに関しては山口産業(株)
TEL:03-3617-3868
エゾシカ革の販売に関してはフジトウ商事(株)
TEL:03-3874-1131